飛び込み後のキックを打つタイミングについて

こんにちは!関西・大阪の水泳個人レッスン Studio Swimmyの板東です^ ^

水泳はようやくシーズンに入り、各地ではレースが盛んになってくる時期ですね。
このご時世なので、イベント行事は前日までどうなるかわからないという不安はありますが、無事に開催して選手たちが日頃の努力の成果を発揮できる機会を失わないようになってほしいものです。


さて、今日はレースの話に関連して、飛び込み後のキックを打つタイミングについてシェアしたいと思います。

飛び込みをすることによって得られるメリット

飛び込んでスタートをするメリットですが、水面よりも高い位置から勢いをつけてスタートをすることによって、入水してから水中で進むスピードを加速させることにあります。この飛び込みの技術が高い人ほど、スタート台から水面へ入水するまでの距離が長かったり、入水してから水中で進むスピードが速かったりします。

3つの異なるキックのタイミングを比較

前述で、飛び込んでスタートをすることによってのメリットを話しましたが、今回話すことは、前提として水面に腹打ちすることなく、指先からある程度キレイに入水できたときの話になります。スタート台から飛んだ後の空中姿勢から入水までの話はカットしますので、ご了承ください。


では、本題の入水後のキックを打つタイミングについてです。

下の3つの動画の中で、どれが1番効率よく尚かつスピードを保ちながら水面まで浮上していると思いますか?
※ドルフィンキックの上手さは置いといて、キックの打つタイミングだけ比較して下さい。笑


どれが正解か分かりましたか?





正解は③になります。

3つの異なるキックのタイミングについて

ここからは、先程の問題の説明になります。先程のキックのタイミングは以下のようになります。

①入水してから、水中で長くけのび姿勢で進んでからドルフィンキックを打ち始めている
②入水直後にけのび姿勢で進むことなく、すぐにドルフィンキックを打ち始めている
③入水してから、①に比べて水中で少しけのび姿勢で進んでからドルフィンキックを打ち始めている


結論から話すと、効率よく尚かつスピードを保ちながら泳ぐために考える大事なポイントは、水中でのけのび姿勢でどれだけ進んでからキックを打ち始めるか?という点です。

飛び込みに限らず水中からのスタートもそうですが、入水もしくは壁を蹴って進み始める局面が、泳ぐ中で最もスピードがついている状態にあります。

本来、スタートをして水中から水面に浮上してくるまでの局面というのは、スタートをした勢いをできるだけ落とさないようにしながら泳ぎに繋げるという役割があります。

入水した勢いを利用して、水中でのけのび姿勢でできるだけ距離を稼ごうという考え方もありますが、それを選択した場合、泳ぎ出しのときには飛び込んだ勢いがほとんど無くなった状態で泳ぎ始めることに繋がる可能性が出てきます。

これでは飛び込みをすることによって得たスピードの使い方がもったいないところがあります。

これは総合的に見てみると、けのびで進む距離よりも必ず泳いでいる距離の方が長いという関係からです。
なので、少しでも後者の方に貢献するような考え方で取り組んであげると良いかと考えます。


以上の話を踏まえて、まず①でのキックを打ち始めるタイミングは正解から外れます。

続いて②のキックを打つタイミングについては、入水直後の1番スピードがついているときにキックを打っているから間違いではないやろ?と考えることもありますが、効率の良さの観点から見ると、何をしなくてもトップスピードに乗って進めるところをキックを打ち始めるのは、これも効率が悪いと考えられます。

実際に戦術として入水直後にキックを打ち始めることはありますが、基本的な話として今回はこれも不正解とします。

よって、今回はけのび姿勢でのトップスピードを利用しながらキックを打ち始めている③が正解でした。

あとがき

今回はある程度、飛び込みの技術が備わっている方向けへの話でした。キックを打ち始めるタイミングについては、水中でスタートをする場合でも同じことが言えるかと思うので、良かったら参考にしてみて下さいね。

ただ、キックを打ち始めるタイミングについては同じことが言えるかもしれないですが、飛び込みでのスタートと水中からのスタートでは明らかにスタートをしたときの初速が違います。

当然、飛び込んでスタートをしたときの方が初速があるのですが、その速さの中でキックを打つタイミングを見計らわないといけないので、最初のうちは難しさがあるかと思います。

速さに惑わされず落ち着いて取り組めるようになるためには、やはり練習あるのみかと思うので、どんどんチャレンジしてみて下さい!


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